ipsaceは12月2日、ロケット側の問題で打ち上げを延期した民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1ランダー(月着陸船)の新たな打ち上げ日の大まかなスケジュール感についての発表を行った。

現在、SpaceXと新たな打ち上げ日確定に向けた協議を継続しているというが、12月3日から6日までは、計画気道での航行が難しいブラックアウト期間になるため、実際の打ち上げはそれ以降に、ロケットの準備状況に基づいて確定されるとしている。

11月30日(日本時間)時点で、ランダーはフェアリングに搭載された状態で充電作業を完了し、射点への移動も完了していたが、ロケットの追加点検作業に伴いハンガーに戻ることとなっている。

なお、現時点で、12月中旬頃までに打ち上げが行われた場合、大きな運用の変更は無い予定であり、月着陸予定日は当初の計画通り、2023年4月末頃が予定されている。ただし、仮に打ち上げが12月中旬以降となった場合、ミッション1の実施計画そのものには変更はないものの、運用スケジュールならびに月着陸予定日の再検討を実施する可能性があると同社では説明している。

  • 打ち上げ前の様子

    打ち上げ前の様子。ランダーはロケットのフェアリング(最先端部)に搭載されている (c)ispace