ヴイエムウェアは11月15日、今年6月に発表された日立製作所に続き、NTTデータ、NEC、富士通クラウドテクノロジーズ(富士通グループ)が、VMware Sovereign Cloudのパートナ企業に加わったと発表した。

Sovereign Cloud(ソブリンクラウド:データ主権クラウド)とは、単一の地域内で提供され、データ保護やその他のセキュリティ要件を満たす信頼性の高いクラウドサービスのこと。

VMwareは、プライバシー情報や機密性の高いデータを扱う企業が、各国地域のデータ保護やセキュリティに関する要件、法令、規格に適合したクラウドサービスを安心して利用可能にするための取り組みとして、「VMware Sovereign Cloud Initiative」を立ち上げた。NTTデータ、NEC、富士通クラウドテクノロジーズはこれに加わったことになる。

VMware Sovereign Cloudプロバイダーは、ソブリンSaaSにより、モダンなワークロードへの対応、継続的なコンプライアンス監視による運用の簡素化などを実現して、高度に差別化されたソリューションの構築が可能になるという。

同日、ソブリンクラウド向けのVMware Tanzu、VMware Aria Operations Compliance packが発表された。

ソブリンクラウド向けVMware Tanzuには、「Tanzu Kubernetes Grid」「Tanzu Application Platform」「Tanzu Mission Control」「VMware Data Solutions」が含まれる。

ソブリン クラウド向けVMware Aria Operationsは、コンプライアンスの監視、レポート、修正、自動化機能を提供することで、パートナが規制に関するベンチマークとVMware Sovereign Cloudガイドラインへの順守を継続できるようサポートする。