JR東日本と日立製作所、DXCテクノロジー・ジャパンは「タクシー乗り場需要の可視化による交通行動の最適化実証」と題し、品川駅にて実証実験を行うことを発表した。

同実証実験は、Web サイトで品川駅高輪口タクシー乗り場の「リアルタイム混雑状況」などの情報提供を行うもので、JR東日本単独では解決が難しい社会課題や、次代の公共交通のあり方についてオープンイノベーションによりモビリティ変革を実現する場として、2017年9月5 日に設立した「モビリティ変革コンソーシアム」の実証実験の一つとして実施されるもの。昨年度の東京駅八重洲口で実施した実証実験を踏まえ、社会実装を見据えた、他の場所でのニーズ確認、課題検証を実施する。

  • 実証イメージ

昨年度の八重洲口での実証結果では、顧客・タクシー事業者の8割以上から駅前タクシー乗り場の混雑情報が提供された場合の利用意向があり、取り組みのニーズを確認するとともに高い関心を寄せられたという。

今回の実証実験では、品川駅高輪口タクシー乗り場付近にカメラを設置し、データを取得・解析することで、タクシー乗り場の混雑情報を実証実験Web サイト上で、顧客へ提供することを可能にする。それにより、顧客はタクシー乗り場に到着する前に、混雑情報を把握することができ、目的地までの行動計画が立てやすくなるというもの。

  • 使用されるWebツールのイメージ

実施期間は、同日から11月30日までで、実証実験事務局としてJR東日本、実証実験の推進や運営として日立製作所、実証実験ソリューション提供としてDXCテクノロジー・ジャパンが参加している。