ピュア・ストレージは11月7日、コンテナ化されたアプリケーションを扱う開発者向けにKubernetes対応のデータプレーンを提供する、Portworx Enterprise のフルマネージド・サービスを発表した。Amazon EKSやRed Hat OpenShiftなどのKubernetesサービスにおいて、Portworxスイート全体がフルマネージド・サービスとして利用可能になる。

新サービスのプラットフォームはPortworx Enterprise 3.0 となり、DevOpsチームは柔軟なスケーラビリティとデータの可用性を備えた環境で、Kubernetesアプリケーションを本番運用できるようになるとのことだ。

同社によると、新サービスではデータの高速取り込みを要するKafka、Elastic、MongoDBといった低レイテンシのデータサービスに高レベルの性能を提供するほか、オンライントランザクション処理、オンライン分析処理、機械学習のワークロードで高いスループットを実現するという。

また、PortworxのKubernetesデータ管理プラットフォームのIOPSはNVMeベースのインフラに直接書き込む場合とほぼ同程度で、基盤部分の性能が100万IOPSを超える性能を発揮するとしている。PX-Fastにより、コンテナ化アプリケーションやデータの処理では、Kubernetesデータストレージをローカルストレージと同様に扱えるという。

さらに、ニアシンクDR(準同期のディザスタ・リカバリ)機能により、2つのクラウドリージョンや、地理的に離れたデータセンターの間で低いRPOの設定が可能となり、エンタープライズが必要とする事業継続性が確保できるようになるようだ。

ニアシンクDRによって、Portworxプラットフォームにおけるエンド・ツー・エンドのDRソリューションが強化され、ネットワークレイテンシが10ミリ秒以上の2リージョン間で、RPO24秒保証、高速RTOのDR機能がサポートされる。

さらに、従来のこれまでのファイルストレージおよびブロックストレージに加えて、オブジェクトストレージサービス機能が新たなインタフェースとして追加された。これにより、ネイティブのKubernetes統合でオブジェクトストレージバケットを管理および利用できるようになる。