市場動向調査会社であるIC Insightsによると、2022年のパワートランジスタ市場は前年比11%増の245億ドルで6年連続で過去最高を更新することが見込まれるという。
背景には、パワートランジスタの平均販売価格が0.35ドルと、前年比で11%ほどの上昇することが予想されていることが上げられる。この価格上昇率は2010年以降の、全ディスクリート製品の年間平均販売価格上昇率で最高値となるという。
ちなみに2021年の市場は前年比26%増で、出荷数も同13%増と伸びたほか、生産能力の拡大がなかなか進まなかったことから、平均販売価格も同8%上昇したという。
また2023年については、世界経済の成長鈍化に伴う平均販売価格の4%下落が予想されるため、売上高も同2%減の240億ドルに落ち込むものとIC Insightsでは予測しているが、2024年には新たな成長サイクルに入り、売上高は2026年まで着実に増加し、289億ドルに達することが予想されるとしている。