Microsoftは9月7日(米国時間)、Windows 11において新規に作成したMicrosoftアカウントでログインできなくなる問題に対処するための修正をリリースした。この問題は2022年8月26日リリースの累積更新プログラム「KB5016691」を適用後に発生したもので、Windows 11に対して新しいMicrosoftアカウントを追加した際に、最初の再起動またはログアウト後に該当ユーザーで短時間ログインできなくなるという報告が寄せられていた。Microsoftはこの問題に対し、KB5016691の該当する箇所をロールバックするKIR(既知の問題のロールバック)を発行した。

問題の詳細は、MicrosoftによるWindows 11向けの「既知の問題とお知らせ」ページにまとめられている。

  • Windows で新しい Microsoft アカウント ユーザを追加した後にサインインできない

    Windows で新しい Microsoft アカウント ユーザを追加した後にサインインできない

累積更新プログラムKB5016691では、USBプリンタの再起動や再インストールで誤動作が発生する問題や、Bluetoothオーディオヘッドセットでプログレスバーの調整後に再生が停止する問題などをはじめとする複数の不具合に対する修正が行われた。また、SMB (Server Message Block)圧縮の仕様変更や、Microsoft Defender for Endpointにおけるセキュリティの向上なども含まれている。なお、KB5016691はプレビューの更新プログラムであるため、Microsoft Update経由で手動でインストールする必要があった。

  • 2022年8月26日にリリースされたWindows 11 の累積更新プログラム「KB5016691」

    2022年8月26日にリリースされたWindows 11 の累積更新プログラム「KB5016691」

新規に追加したアカウントでログインできなくなる問題は、KB5016691を適用したWindows 11において、新しく追加されたMicrosoftアカウントでの初回のログインでのみ発生していた。Active DirectoryドメインユーザアカウントやAzure Active Directoryアカウントには影響ないという。また、この問題が発生した場合は、ロック画面が再び表示されるまで待てば、通常どおりにログインできるようになると説明されている。

問題の修正はKIRによって自動的に適用される。KIRは適用済みの更新プログラムのうちの問題に関連する部分だけを元の状態に戻す修正方法であり、同じ更新プログラムに含まれる他の修正には影響しないというメリットがある。組織によって集中管理されていない一般的な環境であれば、24時間以内に修正が適用される。なお、PCを再起動することで修正が適用されるまでの時間を短縮できる可能性があるという。