TrendForceによると、半導体メモリの2022年第3四半期(7-9月期)の契約価格は、DRAM/NANDともに需要低迷で、前四半期比で最大8~10%程度下落する見込みであるという。
インフレとロシアのウクライナ侵攻の影響を受けるDRAM
TrendForceによると、一般に第3四半期は季節的にもピークシーズンであり、2022年はDDR5 DRAMの普及率が上昇しているにも関わらず、DRAM市場は、ロシアのウクライナ侵攻およびインフレによる家電需要低迷の影響により、在庫が増える見通しだという。このため、2022年第3四半期のDRAM価格は同3〜8%低下する見込みだという。
アプリケーション別でみると、PC DRAMは、需要の減退から、PCメーカー各社が年間出荷目標を調整したため、在庫が増加。各PCメーカーともにDRAM在庫の調整と削減を進めていることから、その価格は同3〜8%の低下となるとしている。
サーバDRAMは、現在のクライアントの在庫レベルは7〜8週間とわずかに高いこともあり、その価格は同0〜5%ほど低下すると予測されている。
モバイルDRAMは、需要の減退が大きいことから、サプラ各社は四半期ごとに生産比率を段階的に減らし、サーバDRAMに切り替えを進めている状況であり、価格も同3〜8%ほどの低下となる見込みだという。
グラフィックスDRAMに関しては、供給が安定していることもあり、価格は同0〜5%ほどの下落で落ち着く見込みだという。
そして消費者向けDRAMは、家電製品の購入が低調であり、同市場向けDDR3ならびにDDR4の需要は同時に減少すると予測されている。また、