NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は6月21日、光コネクタをワンプッシュで清掃できるクリーナー「NEOCLEANシリーズ」として、「NEOCLEAN-F」を7月1日から新たに提供開始すると発表した。LCおよびMUコネクタに適合する「NEOCLEAN-F12 (ATC-NF-12)」と、SC、FC、ST、E2000コネクタに適合する「NEOCLEAN-F25 (ATC-NF-25)」の2製品を展開する。

  • 青:ATC-NF-12 赤:ATC-NF-25

    青:ATC-NF-12、赤:ATC-NF-25

近年の働き方改革や新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、在宅時間の増加や勤務体系の多様化が進み、これに伴って通信トラフィックも増大している。今後も、DX(デジタルトランスフォーメーション)およびAI(Artificial Intelligence:人工知能)などの普及やレジリエンス確保のためのデジタル化など、通信を支える光ネットワークの重要性がますます高まると予想される。

一方で、光コネクタ端面の汚れは光ネットワークの信頼性を損なう大きな要因の一つであり、コネクタ接続前のクリーニングが光ネットワークトラブルの防止につながると考えられる。そのため、汚れを容易に取り除くことができる光コネクタクリーナーは、光ネットワークの構築や保守作業において必須のツールとなっている。

同社が今回販売を開始する「NEOCLEAN-F」は、データセンターの普及などによって現場の端子数が膨大となっている背景を受けて、1000回以上の清掃に対応するとのことだ。同社によると、清掃可能回数1000回以上は業界最高水準なのだという。

本体はペンタイプで、長さ163ミリメートル幅22ミリメートルと小型な形状を特徴とし、従来のNEOCLEANシリーズのペンタイプクリーナと同様に高性能清掃糸を採用しており、クリーナ先端を光コネクタに押し込むだけの操作で端面の清掃が可能とのことだ。また、従来品と比較して持ちやすさや使用感にこだわり作業性を向上させたとしている。

  • コネクタ清掃のイメージ

    コネクタ清掃のイメージ