米SailPointは4月5日(現地時間)、アイデンティティ・セキュリティのSaaSスイート「SailPoint Identity Security Cloud Suites」として2つの新製品を発表した。いずれもSaaS(Software as a Service)モデルとして提供し、新規および既存のユーザー企業どちらにも対応するとのことだ。

今回同社が発表したのは、アイデンティティ・セキュリティ導入を始める際に必要な基本機能をパッケージとして提供する「SailPoint Identity Security Cloud Business」と、ハイブリッド・インフラストラクチャ全体においてアイデンティティを保護するための総合的なセキュリティスイートである「SailPoint Identity Security Cloud Business Plus」の2製品。

アイデンティティ・セキュリティ導入の初期段階の企業だけでなく、より高度なアプローチを導入している企業にも対応するとしている。

さらに同日、同社はSailPoint Identity Security Cloud製品のアップデートも発表している。

今回、AI(Artificial Intelligence:人工知能)と機械学習により異常なアクセスを自動検出する「Identity Outliers(変則ユーザー)」、企業のビジネスに最も大きな影響を与える新たなロール(役割)を自律的に構築する「Access Modeling(ロール権限定義)」、AIと自然言語処理主導のエンジンにより非構造化リソース全体から個人情報データを取得する「File Access Manager (ファイルアクセス管理)」の3つが新機能として追加された。

「SailPoint Identity Security Cloud Suites」および「SailPoint Identity Security Cloud」の製品アップデートは今月中に国内でも提供を開始する予定だ。