SailPointテクノロジーズジャパンは8月17日、クラウド型アイデンティティ管理ソリューション「IdentityNow」を強化し、SaaSを管理する機能として「SailPoint SaaS Management」の提供を開始すると発表した。

現在、企業では増え続けるSaaSアプリの管理が喫緊の課題となっており、企業の管理が及ばないアプリケーションは、情報漏洩や不正アクセスにつながるセキュリティリスクとなっている。

「SaaS Management」は、IT部門が把握していないものも含め、企業内で利用されているあらゆるSaaSアプリケーションを検出して利用状況を一元的に把握し、ライセンスおよび利用の最適化を図りながらセキュリティリスクを抑えることを実現する。

具体的には、企業内で使われているSaaSアプリからログイン履歴を取り込み、経費精算システムから取り込んだ支払金額をSailPointが保有する約5万種類以上のSaaSアプリのプロファイルと突合することで、誰がどのアプリケーションにどんな頻度でログインし、いくら支払ったかを可視化して一元管理することを可能にする。

  • 「SailPoint SaaS Management」の画面

また、「SaaS Management」はIdentityNowと連携することで、従業員が各種SaaSアプリで業務や役職に応じた適切な権限が付与されているかを利用状況と照らし合わせて検討し、リアルタイムで変更や取り消しを可能にする。