クボタ、NEC、南西糖業、南西サービスと鹿児島県大島支庁徳之島事務所農業普及課は3月2日、鹿児島県徳之島にてサトウキビ栽培におけるスマート農業の実証実験を共同で開始したと発表した。2022年2月から2年間、鹿児島県大島郡徳之島町にある40haのサトウキビ農地にて、収穫作業の稼働状況をタイムリーに把握・共有し、製糖工場の稼働計画に反映するための実証実験が行われる。

実証実験では、南西サービスと協業し、サトウキビ収穫機の稼働情報をクボタの営農支援システム「KSAS」に送信し、機械の位置情報や稼働時間のデータが収穫作業の進捗状況の把握に役立つかを検証する。

また、NECの農業ICTプラットフォーム「CropScope」を活用し、衛星・ドローンで撮影した画像のAI解析などによる、サトウキビの初期生育状況の把握や収量予測も行う。

実証実験を通じて、サトウキビ生産者や製糖事業者の課題解決に必要なデータを収集・蓄積し、収量・品質の安定化や製糖工場の運営最適化など、データを活用した次世代のサトウキビ栽培の確立を目指すという。