三井不動産とShareTomorrowは12月22日、不動産MaaS(Mobility as a Service)の新サービス「&MOVE」を立ち上げることを発表した。ShareTomorrowは三井不動産グループ発の新規事業の開発および推進を担う会社として本年7月に設立された。

取り組みの第一弾として、三井不動産グループが開発および運営に携わる商業施設やホテル、マンションなどの不動産にMaaSを導入するという。具体的には各施設の利用者に向けて、MaaS Global社(フィンランド)のアプリ「Whim」とSNSを活用して、多様化するライフスタイルに応えるサービスを開発する。

  • 「&MOVE」のサービス概要図

「&MOVE」は「Whim」アプリを通じて、各商業施設やホテルなどの利用客に対して適切なモビリティと料金プランを提供するサービスだ。タクシーやカーシェア、シェアサイクルに加えて、新たにシェアード・シャトル(オンデマンド型相乗りサービス)も利用可能になるという。

商業施設やホテルなどで提供するサービスでは、移動の起点となる施設にMaaSサービスを導入して、利用者の移動の利便性を向上するという。三井ガーデンホテルズ、三井ショッピングパーク ららぽーと、パークアクシスでサービス展開を開始し、今後順次対象施設を拡大する予定だ。

  • 「&MOVE」で提供するモビリティサービスの例

またこれらの施設ではSNSを通じて、施設の利用目的に応じた情報を提供する。ホテルを起点とした周辺ミニツアーの案内や商業施設でのイベント情報提供に加えて、レストラン予約を代行するサービスも展開する。