三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS)は12月14日、複数の認証技術をクラウドで提供することで多要素認証を手軽に実現し、ウェブサービス利用者のIDの統合管理および認証連携を提供する「統合認証サービス MistyAuth」を、2022年4月から提供開始すると発表した。

  • MDIS、「統合認証サービス MistyAuth」を2022年4月から提供

    MistyAuthサービス提供のイメージ

MistyAuthは、認証に関する機能を統合してクラウドで提供することで、導入企業の認証やID管理に関わる総コスト抑制と拡張性を実現する統合認証サービス。ID、パスワードによる認証のほか、生体認証などMistyAuthが提供する認証機能の中から任意に組み合わせることが可能で、ニーズに合わせた多要素認証を実現する。加えて、新技術を採用した特長ある認証技術を継続的に追加する予定だという。

認証基盤機能がクラウドで提供されるため、ID管理や権限管理に必要となる認証基盤を早期に導入可能となり、管理運用負荷も軽減するという。また、OpenID ConnectやSAMLにより、一度のログインで複数のサービスを利用できるシングルサインオンを実現。認証機能を選択し利用する「多要素認証単体導入」と、MistyAuthが持つ認証機能および認証基盤全体を一括利用する「認証機能、認証基盤一式導入」の2方式を用意する。

各認証機能の提供開始時期は、BASIC認証とFIDO認証が2022年4月、ICカード(PKI)認証、電話発信認証サービス TELEO、ライフスタイル認証は2022年度中を予定している。MDISはMistyAuthを、顧客の認証強化やID統合を推進するウェブサービス提供事業者、および従業員のID統合管理を推進する企業向けに拡販し、提供開始後5年間で25社の導入を目指すとしている。