NTTPCコミュニケーションズとALBERTは11月25日、AI開発の内製化を可能にするAI・画像認識ワークステーション「タクミノメ」の提供を同日より開始すると発表した。同製品は、日本HPのGPUを搭載したワークステーション「HP Z2 Tower G5 Workstation」にALBERTのAI・画像認識ツールを組み込んだもの。

同製品はは画像分類に加えて、異常検知、物体検出、領域検出の4つのタスクに対応可能であり、画像認識に関する幅広い需要をカバーする。AIモデルの教師データとして画像へのタグやラベルを付与するアノテーションから、学習、推論の実行および比較、デプロイまでの4段階を一気通貫にサポートすることで、AIの内製化を実現可能だという。

また、AI画像認識モデルが識別根拠とした領域を重要度ごとにヒートマップで可視化できるため、従来はブラックボックス化が課題であった識別根拠を直感的に把握できる。加えて、同サービスはGUI(Graphical User Interface)を備えておりプログラミングの知識を持たなくてもノーコード開発が可能だ。

  • 「タクミノメ」の概要

製造業における異常検知や検品をはじめ、さまざまな企業でAi画像認識モデル構築を迅速に行えるように支援することで、両社はAI技術を活用した業務変革と新規事業開発を後押しする狙いだ。

近年は人材不足などを背景に、さまざまな業種で目視よりも正確かつ高効率な手法として画像認識AIの需要が高まっている。そこでNTTPCとALBERTは、NTTPCのAIコラボレーションプログラム「Innovation LAB」を通じて、「タクミノメ」の提供を開始するとのことだ。