インテックは10月6日、電子帳票システム「快速サーチャーGX」について、2022年1月から施行される改正電子帳簿保存法に対応した新機能を2021年11月より順次追加することを発表した。

  • 「快速サーチャーGX」のサービス概要図

2021年度の税制改正に伴って電子帳簿保存法の改正が行われ、領収書などの帳簿書類を電子保存する際の要件が大きく緩和された一方で、電子取引で受領したデータの電子保存が義務化されるなど規制を強化する内容も盛り込まれた。これにより、従来は紙に出力して保存していた電子取引データも電子保存が必要となるなど、今後電子帳票システムを導入する企業の増加が予想される。

同社が提供する電子帳票システム「快速サーチャーGX」は、DF帳票や紙文書、スプールデータなどの多種多様な帳票を一元管理してWebブラウザから閲覧可能となる電子帳票システムである。クライアントプログラムのインストールが不要なため、場所を問わずに帳票の閲覧が可能となり、全社展開や社外公開をサポートする。

同社はこの度、電子帳簿保存法における保存区分のうち既にJIIMA認証を取得している「スキャナ保存」機能の強化に加えて、新たに最新のJIIMA認証を取得した「電子取引データ保存」機能および「帳簿・書類保存」機能を追加する。今回の機能追加によって、同サービスはすべての保存区分で法的要件に対応可能となった。

「スキャナ保存」機能には新たに訂正履歴管理機能、削除証憑管理機能、およびデータ一括ダウンロード機能が追加される。また、「電子取引データ保存」としては訂正履歴管理機能、削除証憑管理機能、データ一括ダウンロード機能に加えて電子取引のデータの取り込みおよび保存機能が利用可能となる。これらのサービスは2021年11月から提供される。

さらに2022年4月からは「帳簿・書類保存」機能として、帳簿データ取り込みおよび保存機能、レコード形式画面拡張、伝票検索機能、書面出力機能、連携データ同一性検証機能が追加される予定だ。