NTTデータと米Mavenir Systems(マべニア)は9月24日、クラウドネイティブでオープンなアーキテクチャをベースとした5G Open RAN(Radio Access Network:無線アクセスネットワーク)向けの製品、ソリューション、システム、インテグレーションサービスの提供において協業すると発表した。両社は、通信事業者をはじめとするネットワークサービスを必要とする企業に対し、Open RANとして進む5Gネットワークのオープン化・仮想化を提供していく。

近年、通信事業者を中心に進められている通信ネットワーク構築のオープン仕様であるOpen RANをはじめとしたオープン化や、仮想化技術を用いた汎用機器での構築などにより、無線ネットワークの構築における選択肢が広がっている。

マべニアのOpen vRAN(仮想化無線アクセスネットワーク)は、4Gおよび5Gの無線アクセスを網羅しているという。同社の分散型RANのアプローチは、仮想化をネットワークのエッジにまで拡大し、マルチソースのリモートラジオユニット(RRU)が、独自仕様のOpen RANオープンインターフェースを使用して、仮想化、コンテナ化されたクラウドベースのベースバンドソフトウェア・オーバー・イーサネット・フロントホール(FH)と相互に連携することで、差別化を実現し、無線アクセスネットワークの拡張性と柔軟性を実現する。

今回の協業により両社は、NTTデータが全世界で提供しているインテグレーションサービスをはじめとする各種IT・通信サービスと、マべニアのvRANソリューションおよびコンバージドパケットコアを組み合わせ、通信事業者によるOpen vRANの採用や、企業や通信事業者による5Gを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現を支援していく。

両社は今後、このようなネットワークの構築を通じて、地方などの地域のデジタル化も進めていく方針だ。