Googleは9月7日、企業ECサイトの海外進出に向けた準備状況の数値化と、ビジネス機会の可能性がある国をランキングで可視化できるツール「マーケットファインダー」の日本版サービスを開始した。

同サービスは2つの機能を備えている。1つ目は、用意された質問に答えることで、越境ECのために企業がどの程度準備できているのかをスコア化し、点数として把握できるもの。

  • 海外進出の準備状況をスコア化したイメージ

2つ目の機能は、企業が新しく進出するべき海外市場の発見をサポートするもの。具体的には、ECサイトのURLを入力することで、そこで提供している商品やサービスのビジネス機会がどの国にあるのか、潜在市場についてランキング形式で表示する。

さらに、既に越境ECを実施している企業についても、その他の国に対してどの程度ビジネスを広げられる機会があるのかを、同様にランキング形式で表示するという。

  • 他国市場でのビジネス機会をランキング表示しているイメージ

さらに、企業が海外進出する際に必要なオペレーションや、マーケティング、新型コロナウイルス感染症対策などに対応したガイドも提供される予定だ。また、決済手段や各国の法令、および順守すべきルールなど、海外でビジネスを始めるにあたって確認する必要がある事項もまとめているという。

  • いくつかの質問に答えていくだけで、海外進出の準備状況を測定できる

近年はビジネス環境の変化が大きく、デジタル化の波が押し寄せる。中小企業が2030年までにデジタル技術を最大限に活用することで、約30兆円の経済価値がもたらされるとの試算もあるとのことだ。

そうした中でGoogleは、中小企業のデジタル化支援を推進しており、同サービスもその一環となる。同社は、Googleでの検索語句と検索時期を確認できる「Googleトレンド」などと併せて使用することで、時間と費用をかけずに海外でのニーズを確認できるようになるとしている。