TheWindowsClubは8月27日(現地時間)、「Visual Studio finally shows up on the Microsoft Store in Windows 11」において、Visual Studio Community 2019およびVisual Studio CodeがWindows 11のMicrosoft Storeからインストールできるようになったと伝えた。いずれのアプリケーションも無料で利用することができる。

Visual Studio 2019は、WindowsやAndroid、iOS向けのアプリケーションや、Webアプリ、クラウドアプリなどの開発をサポートする無料の統合開発環境である。Visual Studio Community 2019はそのコミュニティ・エディションであり、学生やオープンソース・ソフトウェアの開発者、および個人の開発者であればフル機能を無料で利用することができる。

Vislal Studio Codeはアプリケーションのコーディングをサポートする高機能コードエディタで、強力な拡張機能によってさまざまなプログラミング言語や開発フレームワークを利用することができる。コードエディタという位置付けではあるが、テストやビルド、デプロイなどの開発支援機能も追加できることから、統合開発ツールとして利用するユーザーも少なくない。

MicrosoftはWidnows向けのアプリケーションをより手軽に利用可能にするために「Microsoft Store」をオープンしたが、Windows 10ではVisual StudioやVisual Studio Codeのような自社の人気ツールですら登録されていないなど、いまひとつその魅力を引き出し切れていなかった。しかし、Windows 11からはその状況が大きく変わることが期待されている。

Windows 11でMicrosoft Storeアプリを開いて「visual studio」を検索すると、上位に「Visual Studio Community 2019」と「Visual Studio Code」が表示され、それぞれがワンクリックでインストールできるようになっている。

  • Windows 11のMicrosoft Storeで「visual studio」を検索

    Windows 11のMicrosoft Storeで「visual studio」を検索

  • Visual Studio Community 2019

    Visual Studio Community 2019

  • Visual Studio Code

    Visual Studio Code

Windows 11のMicrosoft Storeでは、Androidアプリをインストールしてネイティブで実行可能になることが発表されている。それだけでなく、従来のWin32アプリやPWA(Progressive WebApps)も登録し、配布可能になることも大きな拡張点である。Visual StudioとVisual Studio Codeが利用できるようになったこともこの拡張によるものだ。

この新しいMicrosoft Storeはまだプレビュー版であり、Windows 11のプレビュー版でのみ利用できる。Windows 11のプレビュー版はWindow Insiderプログラムに参加することで利用するできるようになっている。

注意:Windows 11 Pro Insider Preview, update 21H2 build 22000.160にて動作を確認。これ以降のアップデートおよびビルドでは動作が変わっている可能性があり注意が必要。