Windows関連の技術情報を提供しているWindowsReport.comは8月23日(現地時間)、「Exclusive survey: Windows 11 will be adopted rapidly, a lot of users going for touch devices」において、Windows 11に対するユーザー意識調査の結果を公表した。この調査結果によると、刷新されたユーザーインタフェースなどを中心にWindows 11に対する拒絶意識はあるものの、半数以上がリリース後すぐにアップデートする見込みであることが明らかになったという。

WindowsReport.comは、この調査結果の興味深いポイントとして、次の5点を挙げている。

  • 半数以上のユーザーがすぐにWindows 11にアップデートすると回答している。
  • 4分の1のユーザーのPCが、Microsoftが求めるWindows 11のシステム要件を満たしていない。
  • 回答者の3分の1は、Windows 11がリリースされたらタッチ・デバイスに切り替えても構わないと思っている。Windows 7ユーザーのその割合は46%に跳ね上がる。
  • 3分の1以上のユーザーが、中央に配置されたスタートメニューに好意的。
  • 回答者の17%が、Windows 11をより早く試すためだけにWindows Insiderに参加しようと考えている。

Windows 11では、スタートメニューがタスクバーの中央に配置されるようになった。ソーシャルネットワークなどでの反応を見る限りでは、この変更はあまり好意的に受け取られていないように感じられる。しかし興味深いことに、WindowsReport.comのアンケート調査では、回答者の35%がWindows 11の一番好きな新機能として、この中央配置のスタートメニューを挙げており、実際にはそれほど嫌われてはいないようだ。

Androidアプリのネイティブサポートを支持するユーザーも多く、全体の26%が一番好きな新機能に挙げている。Androidアプリのネイティブサポートは、現実的にはAmazonアプリストアを介して実現されることになる。Googleは、2021年下半期にはすべてのアプリの配布形式を現在の.apkから新しいAAB(Android App Bundle)に変更することを決定している。しかし、AmazonアプリストアはAABの公式サポートを名言しているため、Googleの決定はWindows 11のユーザーには直接影響しないだろうとWindowsReport.comは指摘している。

WindowsReport.comの調査結果で非常に興味深い点は、Windows 7を使っているユーザーの57%が、Windows 11を待ちきれないと回答していることだろう。現時点でまだWindows 7を使っているユーザーは、何らかの理由でWindows 8やWindows 10へのアップデートを拒否してきたユーザーとも言える。それらのユーザーは、Windows 11に従来の問題を解消することを期待しているようだ。

Windows 11の正式なリリーススケジュールはまだ明らかにされていないが、2021年10月が濃厚ではないかと言われている。現在は、Windows Insiderプログラムに参加することで、開発中のベータ版を試すことができる。