日立製作所の鉄道システム事業におけるグループ会社の日立レールワシントン社は3月17日、米国Washington Metropolitan Area Transit Authority(ワシントン首都圏交通局)と同社が運営する路線向けに、地下鉄車両8000系256両の設計・製造に関する契約を締結したと発表した。

  • 納入予定の車両のイメージ

契約には、オプションとして最大800両の設計・製造に関する契約が含まれており、契約金額は最大で22億米ドル(約2,398億円)となる。日立レール社は今回納入する新型車両の工場を米国に新たに建設する予定。

今回、日立レール社が納入する新型車両8000系は、回生ブレーキや換気システムの改善、高精細カメラやセキュリティ強化のための厳格なサイバーセキュリティ要件を取り入れ、既存車両に比べ軽量で、安全かつエネルギー効率が高い走行を実現する。

新型車両の車内には、多くのデジタル画面やリアルタイム情報、ダイナミックマップ、携帯電子機器用充電コンセント、車内全体に取り付けられた手すりなどにより、乗客の移動体験を一段と向上させるという。