インターネットイニシアティブ(IIJ)は11月30日、データセンター(DC)やソリューションを展開しているシステムインテグレーター(SIer)向けに、SIerのDCとIIJプライベートバックボーンを相互接続するマルチキャリア対応の新接続方式「パートナーコネクト」の提供を開始した。これにより、Microsoft 365をはじめとしたSaaSのほか、Microsoft Azureなど各社インフラクラウドサービスとの閉域接続が短期間で利用可能になるという。

  • パートナーコネクトのイメージ

    パートナーコネクトのイメージ

コロナ禍でリモートワークが急速に普及し、Microsoft 365などのSaaS型サービスやパブリッククラウドの活用が進む一方、トラフィック増大に伴う既存ネットワーク機器の性能逼迫や、これらに対応できる高度な専門知識を持つネットワークエンジニアの不足など、さまざまな課題もあるという。

同社は、SIer向けにネットワークエンジニアが個別構築で提供していたリモートアクセスやセキュリティ、認証などの機能をパートナーコネクト経由でクラウド型のデジタルワークプレース(DWP)関連サービスとして提供することで、SIerの課題解決を支援。

SIerは、パートナーコネクトを利用することで、自社エンドユーザに対して各種クラウドサービスへの接続環境と合わせ、周辺サービスを短期間に提供することが可能になる。また、特定のキャリアに依存しないマルチキャリア対応のため既存ビジネスとの親和性を保ちつつソリューションラインアップを拡充することができるという。

なお、発表に先駆けてインテック、日鉄ソリューションズTOKAIコミュニケーションズがパートナーコネクトを採用し、各社事業に活用している。