インテックは9月29日、Microsoftクラウドサービス接続を強化する「Microsoft Azure Peering Service」を提供開始した。価格は50Mbpsの帯域で月額50万円~。今後、2021年までに20社程度の新規導入を目指す。

新サービスは、インターネット経由の利用が中心だったMicrosoft 365への接続を企業内閉域ネットワーク(WAN)からダイレクト接続することで、通信品質を確保するという。同社の広域仮想クラウドサービスである「EINS WAVE(アインス ウェーブ)」シリーズの「統合型閉域ネットワークサービス」の新たなオプションとして提供。

すでに、同サービスの利用ユーザーが新サービスを利用する場合、オプション追加で利用可能とし、統合型閉域ネットワークサービスを利用していないユーザーは各種アクセス回線を利用し、任意の拠点からの接続ができる。

  • 「Microsoft Azure Peering Service」のサービスイメージ

    「Microsoft Azure Peering Service」のサービスイメージ

主な特徴として、Microsoft 365向けの通信を通常のインターネット通信経路と分離し、既設のインターネット接続用の機器(プロキシ)やファイヤウォールを経由せずに、Microsoftクラウドネットワークにダイレクト接続するためMicrosoft 365の利用に際し、既設のプロキシやファイヤウォールの性能を圧迫することなく、安定した通信環境でチームコラボレーションを可能としているほか、利用が増えた場合も既存設備の増強は不要となっている。

また、既存ネットワーク環境の現状分析とコンサルティングを行い、セキュリティポリシーやネットワーク設計で必要となる、クラウドプロキシなどの関連ソリューションも一括で提供することに加え、Microsoft 365の導入・展開から接続ネットワークの最適化まで、活用に必要なすべてのシーンにおいて、同社がオールインワンでサポートする。

さらに、すでにオンプレミス環境がTISインテックグループのデータセンターに設置されている場合は、データセンター構内線経由で、迅速にサービス提供を可能としている。