サイバーエージェントは11月13日、同社AI事業本部 DX本部において、官公庁・自治体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の支援体制強化を目的に、開発専門組織である「GovTech(ガブテック)開発センター」を設立したと発表した。

  • GovTech開発センターのイメージ

コロナ禍において、特別定額給付金の電子申請やマイナンバーカードの利活用促進をきっかけにデジタル庁が発足するなど、ポストコロナの経済構造の転換に向け、官民連携によるデジタル化が加速している。

このような流れを受け、同社は4月27日に「デジタル・ガバメント推進室」を設立し、官公庁・自治体におけるデジタル化支援を行ってきたが、さらなる体制強化を目的に、新たに開発専門組織として新センターを設立した。

同センターはデジタル・ガバメント推進室と連携し、観光促進に関する情報発信の他、チャットボットやRPAなどのサービス導入による窓口業務の効率化、新型コロナウイルス感染(COVID-19)拡大防止や防災・減災の国土強靱化におけるデジタル活用の提案・開発などを行っていくとしている。

また、AI(人工知能)研究開発組織である「AI Lab」と共に、統計学や行動経済学のナッジ理論を用いた人々の行動変容などの多様な実証実験を通じて、実社会への貢献も視野に入れた取り組みも予定している。

同社は今後も、デジタルマーケティングやAI・ブロックチェーン技術の知見およびアカデミックとの産学連携などの強みを生かしながら、企業や行政のDXを推進することで、「スマートシティ」の実現により人々が生活しやすい環境づくりに貢献していく方針だ。