図研エルミックは28日、同社が製造業向けに提供していた技術基盤を強化し、より多くの分野へと対応を図る映像プラットフォーム「FA Finder」としてリリースした。

FA(Factory Automation)機器と監視カメラなどの映像データ連携により、製造業などで"チョコ停"と呼ばれるライン停止を検出記録するシステムの基盤技術を強化、より広い分野に対応可能な映像連携プラットフォームとして独立させている。

  • 「FA Finder」のイメージ(同社資料より)

    「FA Finder」のイメージ(同社資料より)

設備やシステムと監視カメラの相互制御が可能になる点、映像情報との連携が容易になる点の2点を特長として挙げている。PLC(Programmable Logic Controller)を通じたロボットの状態確認とリトライ指令、カメラ映像のPTZ(パンチルトズーム)制御、インフラ制御のSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)など産業用のシステムなどに加え、接続アダプターやAPIを通じてBIやIoT、AIなど他サービスと組み合わせることで新たな展開が期待できる。

  • 「FA Finder」の相互制御のイメージ(同社資料より)

    「FA Finder」の相互制御のイメージ(同社資料より)

同社では、遠隔医療システムや入退室管理システム、人員の動線改善システムなど省人化や自動化を示し、IoTベンダーや企業のシステム、管理部門への提案を行っていくことを述べている。