富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は7月13日、「FUJITSU Security Solution SHieldMailChecker(シールドメールチェッカー) 誤送信防止」を機能強化し、添付ファイルをBoxのファイル共有に切り替え可能な「Box連携オプション」の販売を開始した。なお、拡大するテレワーク環境のセキュリティ強化を支援するため、テレワーク環境で2020年12月31日まで利用できる同製品の本体ライセンスを無償提供しているが、Box連携オプションについても同様の条件で無償提供する。

  • 機能強化の概要

    機能強化の概要

SHieldMailChecker 誤送信防止は、メール送信時に送信先アドレスや添付ファイルの再確認を促すことで、うっかりミスによるメール誤送信を未然に防止するスタンドアロン型のソフトウェア製品。

今回の機能強化により、利用者はメールにファイルを添付するだけで、Boxの操作画面を使うことなく、Boxのファイル共有が可能となるほか、組織のセキュリティポリシーに合わせた管理者によるBoxの共有設定の制御や、リスクの高い共有への警告表示機能などにより、組織のポリシー順守を支援し、利用者のファイル共有設定ミスによる情報漏えいを防ぐことができるという。

主な特徴としてファイルが添付されたメール送信時に同製品の操作だけで、添付ファイルのBoxへのアップロードと共有設定、共有リンクのメール本文への挿入が自動で実行され、利用者はBoxの操作画面を使わずに、簡単にBoxのファイル共有を活用できるという。

また、ポリシー設定機能により、Box共有の設定範囲(公開レベル、パスワード保護の有無、有効期限、ダウンロード可否など)を管理者が制御できるため、組織のBox利用ポリシーに準拠した運用ができ、管理者は宛先に組織外が含まれるか否かなどの状況に応じたきめ細かいポリシー設定が可能。個人取得のBoxアカウントなど、管理者が許可していないアカウントでのファイル格納はブロックされ、管理されていないアカウントでの業務データのアップロードや共有を防ぐ。

さらに、宛先ごとに共有リンクの参照可否をまとめて確認できる一覧表示機能により、共有範囲の設定不足を防ぐほか、誰でも参照可能なリスクの高い共有設定への警告機能で注意を促し、情報漏えいを防ぐという。メール転送時など、引用を含めたメール文面中のBox共有リンクに対して注意喚起されるため、元メールに含まれる共有リンクを意図しない相手に送付するのを防ぐとしている。

Box連携機能の利用にはSHieldMailChecker 誤送信防止とBox連携オプションのライセンスが必要となり、価格は10ライセンスパックでSHieldMailChecker 誤送信防止が4万5000円(税別)、年間保守料が1万2000円(同)、連携オプションが2万円(同)、年間保守料が5500円(同)。