トランスコスモスは4月16日、BEDOREが提供する音声認識・意図理解アルゴリズム音声対話エンジンである「BEDORE Voice Conversation」を使用した「電話自動受付サービス」を提供開始した。

顧客が企業へ問い合わせる方法として、チャットなどノンボイス利用者は増加傾向にあるが、電話や公式Webサイトといった従来チャネルの利用率も依然として高い状況にあるという。

こうした状況の中で、電話受付業務の人件費削減や業務効率化を実現するため、音声認識・意図理解アルゴリズムを使用した新サービスを開発したという。

同サービスは、BEDOREがこれまで培ってきたチャット及び音声におけるアルゴリズムを使用した自動対話のノウハウと、トランスコスモスの問い合わせデータ分析のナレッジを生かし、顧客からの電話による問い合わせを合成音声で自動化し、オペレーターを介することなく電話受付の完了を実現したという。

トランスコスモスは、企業主催のセミナーやイベントの参加の受付、EC・通販などにおける商品の受発注などの電話受付での利用を想定している。

  • セミナー予約時のサービス利用イメージ

また、定期的にトークフローの編集や発話速度の修正、チューニングなどを行うことでPDCAを回すことも可能とのこと。

さらに、ユーザー企業の既存IVRフローから同サービスの電話番号へ転送するだけで利用できるため、大規模な開発は必要無く、最短2週間で導入が可能としている。

同サービスと、トランスコスモスが独自開発したというAPI連携プラットフォームである「DEC Connect」(デック コネクト)を同時に導入することで、ユーザー企業のシステムと連携し、WebサイトやLINEでの行動データに電話応対履歴のデータを統合し、顧客の全行動履歴データを利用したマーケティングが実現できる。

  • 行動履歴データの利用イメージ

例えば、セミナー予約完了後の確認メッセージやセミナー終了後のフォローアップメッセージなどを、電話対応履歴データを起点として発信可能になるという。