日本航空(JAL)、野村総合研究所(NRI)、サトーの3社は12月4日、成田空港国際線JALファーストクラスラウンジにおいて、新しいスマートフォンアプリである「JAL Lounge+」を利用したサービスの実証実験を開始する。期間は2020年2月28日までの予定。これまでのラウンジサービスに先進の位置検知テクノロジーを掛け合わせることで、利用客個々に寄り添ったもてなしをするという。

  • ラウンジの外観とアプリ画面

JAL Lounge+は、JALイノベーションラボとNRIが共同開発したスマートフォンアプリ。 NRIのユーザーエクスペリエンス(UX)向上に関する知見と、サトーの持つ位置検知テクノロジーにより、ラウンジ内の利用客の座席を特定し、座席の移動なく、快適なサービスを楽しめるとしている。同アプリの対応言語は、日本語及び英語。

今回の実証実験で提供するサービスは、「ファーストクラスラウンジ利用状況ご案内サービス」「お食事オーダーサービス」「シャワールーム予約サービス」「スタッフ呼び出し機能」の4種類。

ラウンジ利用状況の案内サービスでは、成田空港国際線本館及びサテライトのファーストクラスラウンジにおける利用状況を確認できるという。

食事のオーダーサービスは、成田空港国際線本館4階ファーストクラスラウンジ内で同アプリを利用することで、座席から食事を直接オーダーできる。また、時間帯や状況により食事の用意が整い次第、スタッフが座席まで届ける配膳サービスの検証も行う。

シャワールーム予約サービスでは、同アプリから成田空港国際線本館のシャワールームを予約できる。予約した順に、スマートフォンアプリで呼び出すとしている。

スタッフ呼び出し機能は、利用客が困った時に利用すると、座席までスタッフが出向くという。

なお、食事のオーダーサービスとスタッフ呼び出し機能は、実験期間内に順次サービスを開始するとのこと。

また、利用状況案内以外のサービスは時間帯を限定して実証実験を行うため、利用できない時間帯もあるとしている。