Mozillaは9月3日(米国時間)、Firefoxの最新版となる「Firefox 69」を公開した。このバージョンは特にトラッキング防止機能がデフォルトで有効化されたバージョンとして注目される。これにより、サードパーティが実施しているトラッキングを検出してデフォルトで無効化するようになる。この機能はこれまでFirefoxユーザーの20%が有効にしていたが、今後はデフォルトで機能するようになる。
このトラッキング防止技術が動作すると、アドレスバーの左部に次のスクリーンショットのような盾のアイコンが表示される。
盾のアイコンをクリックするとダイアログが表示され、そこに「Cookieトラッキング Cookie をブロック中」を表示が表れる。このリンクをクリックすると、次のようにブロックしているトラッキングCookieが一覧表示される。
Firefox 69でデフォルト化した機能には仮想通貨のマイニングを防止する機能も含まれている。今後、Firefoxは仮想通貨のマイニングをデフォルトで検出して動作を防止する。
近年、ユーザーを特定する方法として、Cookieのみならずフィンガープリントと呼ばれる方法が使われ始めている。Firefoxはフィンガープリントの採取を禁止する機能もすでに提供している。Firefox 69の段階ではフィンガープリントの採取を防止する機能はデフォルトでは無効になっているが、今後はこの機能もデフォルトで有効化に切り替えるとしている。
Firefoxは主要Webブラウザの中では特にプライバシー機能の強化に注力している。他の主要Webブラウザよりも積極的にトラッキング防止機能などのプライバシーを強化する機能の開発に取り組み、デフォルトでの有効化を進めている。