数学者でWolfram Research社のCEOでもあるStephen Wolfram(スティーブン・ヴォルフラム)氏は現地時間12日、数学ソフト「Mathematica」と対応言語「Wolfram Language」の最新バージョンのリリースを公式ブログにおいて発表した。

2018年3月のv11.3以来のバージョンアップについてStephen Wolfram氏は、"Big Jump"と評しその成果を述べている。リリースノートにはその項目が並ぶが、化学から幾何学、ブロックチェーンまでおそらく103領域にまたがるという新機能(New Function)の数は278にのぼる。そのいずれもがサンプル付きで示されており、たとえば、そのうちの一つBlockchainTokenData関数では、トークンをネームやトークンアドレス、トークンフォルダーなどのプロパティに格納し、リストで総覧させるなど機能を閲覧できる。

社内での新バージョンのデザインミーティング(Language Design in Wolfram Language)の様子300時間も動画で公開するなどオープンな試みも行っているが、結局のところDocumentation Centerが良いだろうとWolfram Languageの見やすい総覧サイト「Wolfram Language & System Documentation Center」を紹介している。