ソリマチは3月28日、経営者向けスマホアプリ「スマホ社長」でセブン銀行、ジャパンネット銀行、三井住友銀行と3行同時に参照系API(金融機関の入出明細や残高情報等を外部サービスに情報連携するAPI)連携を開始した。ソリマチが金融機関API(Application Programming Interface)に接続するのは今回が初めてだという。

従来からソリマチは、識別符号を取得する形(スクレイピング方式)で、金融機関明細を取得し自動で仕訳を行うサービスを提供し、会計業務の効率化・正確性の向上に図っている。

銀行APIによるデータ連携ではログインIDやパスワードをサービス提供事業者に預けることなく、利用者自身が銀行のシステムを通して利用したいサービスに対してデータ連携に関する許可を与えるため、セキュアな環境で安心・便利に残高や入出金情報の自動取得を行うことが可能になる。

今回、3行との参照系API連携では、先行して昨年10月にリリースしたスマホ社長で入出金明細紹介機能、残高照会機能を連携させる。今後もユーザーに安全で便利なサービスを利用してもらうために、APIによる接続銀行を拡大していくとともにスマホ社長以外の「MoneyLink」など、他サービスにおいてもAPI連携に取り組む。

  • 3行との参照系API連携のイメージ

    3行との参照系API連携のイメージ

なお、昨年6月の銀行法改正に伴い「電子決済等代行業」に関する新しい制度が開始されており、銀行API連携など電子決済等代行業を営むには銀行法などに基づく登録が必要となり、ソリマチも同12月に電子決済等代行業者として登録を完了している。