伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は11月16日、AIを活用した新規ビジネス創出や業務改善の円滑なスタートを支援するAI活用支援プログラムを開始すると発表した。

同社では、AI活用のスムーズな開始を支援するため、顧客が自ら課題やアイデアを出してビジネス創出や業務にAIを適用していくことを促す参加型の研修コース「AI Business Academy」と、すでに課題がある顧客に対して改善策や代替案を提示するコンサルティングサービス「AI活用ナビゲーション」の2つのメニューの提供を開始する。

AI Business Academyは、AIを活用した新規ビジネス創出や業務改善を顧客主導で実現するものとなり、講座とワークショップを組み合わせた最大30人の集合型研修を1日コースで開催。

講座形式で、AIを取り巻く市場の動向、AI概論、導入事例、AI導入時のよくある失敗例などについて学んだ後、ワークショップ形式で自社の課題の洗い出しから実際にビジネスや業務改善の企画・発表までを行う。業務をよく知る社員自らが自社のビジネスを題材に実践的な検討方法を体験することで、研修終了後も新規サービスの開発や業務改善の発案を継続することが可能になるという。

AI活用ナビゲーションは、課題の整理やAI活用方針の策定などを支援するコンサルティングサービス。実施期間は1カ月で、合計5回のミーティングを通じて提供する。AI関連の技術に精通し業務への適用経験が豊富なエキスパートが、AI活用における課題を短期に解決するとしている。

すでにAI適用の具体的なテーマがあるケースでは、対象データの現状分析と改善方法に関するディスカッションを行い、改善ポイントの提示や代替策の推奨などを行う。AI活用のテーマ設定から検討するケースでは課題の明確化によるテーマの抽出から、適した技術・製品に関する情報提供、実際に活用するデータの確認、活用方針の策定までを実施。

価格は、いずれも税別でAI Business Academyが120万円~、AI活用ナビゲーションは50万円~となり、2つのメニューをあわせて3年間で50社への提供を目指す。