TISは8月3日、同社の「エンタープライズ・クラウド運用サービス」を、日本マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォームMicrosoft Azure(以下 Azure)に対応させた「Azure運用テンプレート」の提供開始を発表した。

  • 「Azure運用テンプレート」を活用したマルチクラウド構成のイメージ

    「Azure運用テンプレート」を活用したマルチクラウド構成のイメージ

このたび提供を開始した「Azure運用テンプレート」は、TISが100件以上のパブリッククラウド導入のノウハウを基に作成したテンプレートで、「クラウド利用ガイドライン」と「統合運用管理基盤」で構成される。

クラウドの本格利用では、「企画/検討」「検証/準備」「設計/構築」「本番運用」の各フェーズで、オンプレミスとクラウドの違いを踏まえた入念な準備や運用体制の構築が必要となるが、「Azureテンプレート」は、クラウド移行に向けたコンサルティングやクラウド環境構築後の運用などからTISが得たノウハウを、「クラウド利用ガイドライン」と「統合運用管理基盤」のふたつのテンプレート群に集約し、必要な条件を満たしたクラウド環境の構築が短期間で可能となる。

企業固有のセキュリティポリシーや運用管理のレベルを考慮した「クラウド利用ガイドライン」のテンプレートを活用すれば、その企業に必要なクラウド利用の社内ルールの作成を支援するほか、そのルールに則った運用基盤は「統合運用管理基盤」のテンプレートを活用して構築することで、短期間での「Azure」の導入が可能になる。

また、「統合運用管理基盤」に各種ログ・監視情報などを集約することで、複数のプラットフォームが混在する環境であっても、同一品質の運用を提供するとしている。

なお、統合運用管理基盤の費用は、基本サービス(サービスデスク、障害監視、ログ管理、踏み台/アクセス監査)が月額25万円〜(初期費:別途見積り)、オプションサービス(セキュリティ対策、起動停止、バックアップ、パッチ配布、Proxyサーバ)は別途見積りとなっている。