東京電力パワーグリッド(東電PG)、エナジーゲートウェイ(EG)、パナソニックの3社は7月19日、住宅向けIoTサービスと、電力センサー及び「HD-PLC」通信プラットフォームを一体化したネットワーク商材(新デバイス)の事業展開を目指して協議を開始した。

  • 実証試験の構成イメージ

東電PGとEGは、主に賃貸集合住宅内の電気使用状況などの情報を、インターネットを通じて収集・蓄積・分析・加工できるというIoTサービスプラットフォームの提供により、新たな価値の創出及びその普及に取り組んでいる。

一方パナソニックは、インターネット利用において設置工事が容易でコスト低減を実現できるというHD-PLC方式などを使用した新デバイスの開発により、IoTビジネスの拡大に取り組んでいる。なおHD-PLCは、パナソニックが提唱する高速電力線通信方式。

これらのIoTサービスとネットワーク商材の事業領域は親和性が高く、強い相互補完・相乗を見込めるといい、事業化に向けた協議を進めることにしたという。

また同時に、その有効性を確実なものとするためのフィールド実証を行うという。

3社は事業化の協議として、新デバイスによるIoTサービス及びネットワーク商材の普及と販売拡大に向けて、各社の販売チャネルの利用や販売方法などを共同で検討し、業務提携を視野に入れ協議していく。

フィールド実証では、東京電力の社宅などにおいて新デバイスのフィールド実証試験を行い、品質・運用性を共同で評価し、早期の販売開始に繋げるとしている。