Avnet(アヴネット)は3月19日(米国時間)、96Boardsプラットフォームとして、Xilinx Zynq UltraScale+ MPSoCを搭載した新たな「Ultra96開発ボード」を発表した。

同ボードは、Armアーキテクチャ向けのオープンソースソフトウェアの開発を専門とする非営利エンジニア組織「Linaro」の96Boards Consumer Edition仕様に対応しており、デスクトップおよびラップトップコンピューティング、デジタルホーム、デジタルサイネージ、販売時点管理(POS)、高級オーディオ、ロボティクスおよびドローン、AI(人工知能)、VR(仮想現実)、 IoT、工業制御など、幅広い用途に使用できるSoCにとらわれない開発プラットフォームにおいて、標準のボードレイアウトを実現するとしている。

また、ソフトウェアエンジニアがLinuxアプリケーション開発をすぐに開始できるように設計されており、機械学習などの分野でのアクセラレータとしての活用も可能だという。

同ボードのインタフェースは、LPDDR4メモリ、802.11b/g/n Wi-Fi、Bluetooth 4.2 ClassicとLow Energy(BLE)、USB 3.0アップストリームとダウンストリーム、UARTs、JTAG、I2Cとなっており、起動はPetaLinuxがプリインストールされたDelkin Devices Industrial 16GB MicroSDにて行う形式となっている。

なお、販売価格は249ドルで、2018年5月に出荷を開始する予定だが、3月19日から23日までの期間にて、香港のリーガルエアポートホテルで開催されている「Linaro Connectコンファレンス」にて、同ボードの内覧と先行予約の受付を行っているという。

  • Xilinx Zynq UltraScale+ MPSoCを搭載した「Ultra96開発ボード」

    Xilinx Zynq UltraScale+ MPSoCを搭載した「Ultra96開発ボード」