オン・セミコンダクターは2月20日(米国時間)、USB Type-C Specification Release 1.3に完全に準拠したコントローラとして「FUSB303」ならびに「FUSB302BV」の2製品ならびに、ポートプロテクションスイッチ「FSUSB242」を発表した。
FUSB303は、ソース(Source:SRC)、シンク(Sink:SNK)、またはデュアルロールポート(Dual Role Port:DRP)モードを必要とするアプリケーションをサポートするポートコントローラで、自動検知機能を備えているため、プロセッサとのやり取りとファームウェアのサポートが最小限に抑えられるため、柔軟性がありカスタマイズが可能だという。また、スタンバイモードでの消費電力は10μA未満で、かつ標準CSOパッケージより薄い1.6mm×1.6mm×0.375mmのQFN-12パッケージを採用しているため、スペースの制約が大きくなる小型機器での設計でも使用可能だという。
FUSB302BVは、車載システムにおけるパワーデリバリ(PD)ソリューションに特化して設計されたUSB Type-Cコントローラで、AEC-Q100認証済み。プラグの装着と方向などの検知が可能であり、I2Cインタフェースを介して通信を行うことが可能となっている。
一方のFSUSB242は、USB Type-C準拠のポートプロテクションスイッチであり、高電圧およびサージの保護機能を提供するものとなる。2つのUSBソースを、シグナルインテグリティを維持しながら共通のDP/DMピンで多重化できるほか、HV保護が組み込まれており、外付けのトランジェント電圧抑制回路(TVS)を使用することなく、最大±20VのIEC 64000-4-5準拠のサージ保護機能を実現することもできるという。