データ・アプリケーションは1月25日、データ連携・移行時のデータ加工・変換をノンプログラミングで実現するデータ ハンドリング プラットフォームの最新版「RACCOON(ラクーン)1.6」を2月1日より発売すると発表した。

最新版では、Amazon Web Service(AWS)が提供するビックデータ向けクラウド・データウェアハウスサービス「Amazon Redshift」に対応するほか、「Microsoft Access」「Microsoft SQL Server 2016」にも対応する。

RACCOON と Amazon Redshift の連携イメージ

RACCOONは、社内にあるさまざまなデータソースを組合せ、分析に必要なデータを生成できる製品。それと同時にデータ加工やフォーマット・文字コード変換をGUI操作によるノンプログラミングで実現する。

また、編集ルールを記述したファイル(リソース操作ファイル)をコマンド実行することで、フォーマット変換定義を作成/更新できる機能をサポート。同機能は、複数のフォーマット変換定義に同様の編集を適用する場合に、GUIによる操作ではなく、バッチ処理のようなコマンド実行により一括での編集を実現。これにより、「RACCOON」による開発作業工数を削減する。

編集中の変換定義ファイルだけではなく、ワークスペース内のすべてのフォーマット変換定義を対象に、設定の検索と置換が一括で実行できる機能を追加した。これにより、多数の変換定義ファイルを管理している場合のメンテナンス性が向上する。

指定したディレクトリ配下に格納されている入力ファイルを一括で処理する機能をサポート。例えば、支店ごとの売り上げデータとなる複数のファイルを1つの入力としてまとめることが可能。また、対象とする入力ファイル名は、検索の際に利用する「ワイルドカード」を利用して指定できる。

さらに、変換ログの出力先としてWindowsのイベントログへの出力が選択可能になった。これにより、Windowsのイベントログ監視ツールによるエラーの監視が容易になり、保守性を向上した。

同社は、「RACCOON 1.6」を、EAI/BPM/ETL/BIシステムを構築する企業並びにSI企業に向けて、データハンドリングにおける開発工数の削減、開発品質の均一化、メンテナンス性の向上などのメリットを積極的にアピールし、埋もれているデータの活用を促していくという。今後1年間で、100ライセンスの導入を目指す。

価格(税別)は、Standard Editionが300万円、Developer Editionが200万円。Standard Editionを月額12万5000円で提供するタームライセンスも用意している(最低契約数は3カ月から)。なお、2017年3月まではキャンペーン価格としてStandard Editionを200万円で販売する。