NECディスプレイソリューションズは12月15日、同社の液晶プロジェクタ「ビューライト」のプロフェッショナルモデル「ViewLight PA(ランプ)シリーズ」に高輝度モデル6機種を追加したと発表した。

6機種は、XUXGAモデルが6500lm品の「NP-PA653UJL」、7200lm品の「NP-PA723UJL」、8000lm品の「NP-PA803UJL」の3製品。WXGAモデルが7000lm品の「NP-PA703WJL」、8500lm品の「NP-PA853WJL」の2製品。そしてXGAモデルが9000lm品の「NP-PA903XJL」となっている。これら製品のConceptとして、同社では「明るい」「キレイ」「使いやすい」の3点を掲げており、設置のしやすさなども加味し、企業や大学などでの導入を目指すとしている。

光源には420Wランプを採用し、光源の推奨交換時間は3000-4000時間(エコモード時で5000時間)としており、同社では、独自の衝突噴流を利用したLCD冷却や、ランプ冷却の効率化などを取り入れることで、0.8インチ系LCDランププロジェクタとして最高クラスの明るさ/光利用効率を果たし、外形寸法503mm×168mm×411mmの小型かつ、10.2kgの軽量なボディを実現したとする。また、フィルタおよび周囲からのプロジェクタ内部への粉塵流入の低減対策も図られており、一般的な環境下におけるフィルタメンテナンス時間は1万時間を実現したとする。

さらに全モデルでHDBaseT入出力端子を装備。1つの端末から最大4台までデイジーチェーン接続ができるため、複数台で1つの画面を構成するマルチ画面を利用することで、最大4Kの映像表示も可能としている。ちなみにNP-PA803UJLは、HDBaseT Repeater(Rx/Tx)の認証をHDBaseT Alliance認定機関より取得した世界で初めてのプロジェクタになるという。

オプションの電動レンズ「NP41ZL」を搭載した状態の「PA803U」の外観

このほか、使い勝手の向上を目指し、OSDメニューの移動や、ジャイロセンサによるプロジェクタの縦置き/横置きの検知による自動回転機能などを搭載しているほか、HTTP Browserを経由してPC上でレンズ関係の設定やコントロールなどを利用することも可能とした。加えて、細かい配慮として、信号切り替え時に無信号状態を減らし、切り替え前の映像を保持することで、暗い画面が写っているときの心理的不安を低減できる「シームレススイッチング機能」やLED点滅によるわかりやすいエラー表示なども備えられており、利用現場での困った状態を防ぐことも可能としている。

なお6機種ともに2017年2月からの出荷開始の予定。価格はオープンで、従来の共通マニュアルレンズのほかに、フォーカス、ズーム、レンズシフトすべて電動で、レンズメモリにも対応した新規レンズも複数提供される予定となっている。

電動レンズ「NP41ZL」の外観

電動レンズ「NP42LP」の外観