電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は3月11日、北米のデータ・アナリティクス専門のコンサルティング会社「Cardinal Path Holding Company(カーディナル・パース)」の株式100%を取得について、同社株主と合意したと発表した。

カーディナル・パース買収の背景には、今日の広告コミュニケーション・ビジネスにおいて、ビッグデータ分析に基づく、より精緻で効果が見込めるプランニングや施策の重要性が高まってきたことが挙げられるという。

2011年に設立された同社は、ビッグデータの分析とそれに基づくコンサルティングやソリューションに強みを持っており、具体的には、「クライアント企業内に分散して存在するデータを整理」「データから読み取れる企業課題を抽出」「多様な外部オーディエンスデータを掛け合わせての統合分析」「コンサルティングおよび各種ソリューション施策の実施とその検証」という4つのプロセスで質の高いサービスを提供していることを理由としている。

2015年には、米Digital Analytics Associationから「Most Influential Agency/Vendor of the Year」を受賞するなど、多くのグローバル企業から評価を得ており、現在、傘下にカナダ法人と米国法人を持ち、77名の従業員を抱えている。

買収後、同社グループはデータ・ソリューション力の強化により、北米における既存顧客へのサービス向上と新規顧客の開拓を狙っていくとしている。