富士ゼロックスは、ブラウザ機能の強化により操作性を向上させ、Webベースの文書管理ソフトウェア「DocuShare(ドキュシェア)」の新バージョン「DocuShare 7.0」を、12月29日から発売すると発表した。

「DocuShare」は、ドキュメントハンドリングソフトウェア「DocuWorks 8」など、同社が提供するさまざまなソリューションや複合機などと連携し、文書の電子化や検索閲覧・管理など、顧客のドキュメント関連の課題解決を支援するソフトウェア。

新バージョンは、ブラウザを利用した場合のユーザーインターフェイスを、フラットデザインに変更し、ユーザーの操作性・利便性を向上したという。

「DocuShare 7.0」

また、デザインの変更とともにブラウザ技術としてHTML5を採用。これにより、オプションでプラグインソフトをインストールする必要なしに、ドラッグ&ドロップ操作を利用できるため、クライアントPC環境の管理工数を削減。複数のドキュメントをzip圧縮して一括ダウンロードする機能も提供される。

ドキュメント管理のフォルダーに相当するコレクション機能では、コレクションへ登録するドキュメントの種類を限定する設定や、管理するドキュメントに適したドキュメント属性情報の表示をユーザー自身で設定・識別が可能。これにより、例えば契約書管理として利用する場合は、登録可能なドキュメントの種類を「契約書」として制限し、「契約先」「契約書番号」「契約開始日」などの契約書に付帯する情報を表示させて管理を効率化できるとしている。

なお、コレクションに登録したドキュメントは、契約日や契約番号、契約会社名、案件名などの属性を一覧表示した状態で表示。csvデータとして出力できる機能が新たに追加され、レポート作成を指示して出力したドキュメントの管理台帳としての利用も可能となった。さらに、ユーザー/グループに関するさまざまなレポート出力ができるため、期初などの組織異動/人事異動の時には、レポートを引き継ぎ書類リストなどにも使えるほか、管理者がレポートを活用したり、特定のユーザーが所有するドキュメント数やドキュメントの増加率などの運用管理に必要な情報の収集・分析作業も効率化できるという。

さらに、ドキュメントの配布やレビューなどを支援する回覧機能が強化され、レビュー中のバージョン更新や新バージョン公開の承認機能などが新たに提供される。コンテンツルール機能の処理アクションを追加し、アクセス権の自動変更や、例えば「DocuShare」でドキュメントを登録する際に属性を設定すると、外部データベースにその属性が反映されるなど、より高度なプロセス処理が可能となったことで、定型的な業務処理の自動化を実現し、人手による操作や管理の手間を軽減して業務の効率化とスピードアップを実現するとしている。

基本パッケージ商品の価格は、10クライアントアクセスライセンスを含む「DocuShare Express 7.0 基本パッケージライセンス」が、20万円(税別/別途メディア代が必要)。20クライアントアクセスライセンスを含む「DocuShare CPX 7.0 基本パッケージライセンス」は、80万円(税別/別途メディア代が必要)。