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MicrosoftのPowerShellチームは10月19日(米国時間)、「OpenSSH for Windows Update - Windows PowerShell Blog - Site Home - MSDN Blogs」において、PowerShell向けのOpenSSHの移植作業完了は2016年前半中を目指すと発表した。開発がスムーズに進んだ場合、2016年後半以降はOpenSSH最新版のリリースとそれほどずれないタイミングで、常に最新のOpenSSHをPowerShellで利用できるようになっている可能性がある。
PowerShellチームはすでにNoMachineが実施した移植作業を最新のOpenSSH 7.1にマージする作業が終了したと説明。今後、次の作業を進めて完成を目指すとしている。
- OpenSSLやLibreSSLの代わりにWindows Crypt APIを使用するように変更するほか、Windowsサービスとして動作させる
- POSIX互換問題を解決する
- コードの安定化とバグ報告に対応する
- プロダクションクオリティでリリースする
Microsoftは以前、OpenSSHを移植する作業に取り組んだことがあったが、その成果が広く利用されることはなかった。PowerShellチームは2015年6月、再びOpenSSHの移植に取り組むと発表、OpenSSHのコミュニティと連携して積極的に変更部分のバックポートを進めたいとしていた。その後、MicrosoftからOpenBSD Foundationへ寄付が実施されるなど、良好な関係の構築が進められている。本稿執筆現在、MicrosoftはOpenBSD Foundationのゴールドコントリビュータとして位置づけられている。