アクセンチュアと東京ワーキングママ大学は9月7日、男女の賃金格差縮小に向けた社会解決型プロジェクト「Work Smarter!」を共同で開始すると発表した。また、同プロジェクトのキックオフイベント「仕事の楽しさ、やりがい、もう一度!」を11月29日に青山学院アスタジオで実施する。

同プロジェクトは、スマートワークを実践するとともにキャリアを積んでいるワーキングマザーの働き方を分析し、女性が限られた時間で成果を出すスキル&マインド「スマートワーク DNA(Smart Work DNA=SWD)」を身につけ、能力に応じた対価を得られる社会を実現する働き方変革のプロジェクト。

まずは、結婚・出産などを機に非正規雇用もしくは専業主婦となった女性を主なターゲットとし、限られた時間で成果を出すSWDを身につけられるプログラムを提供することに加え、同プロジェクトに賛同するサポーター企業・団体・個人を巻き込み、働き方変革を実践していく。

同プロジェクトのミッションは限られた時間で高いアウトプットを生み出す働き方やSWDを広めることを通じて社会全体の働き方改革を推進し、女性が自らの仕事力を実践的に伸ばしながらキャリアアップしていくことが可能な社会づくりに貢献する。

アクセンチュアでは事業活動を通じて培った人材のスキルを高めるノウハウを生かし、コーポレート・シチズンシップ(企業市民活動)においてSkills to Succeed(スキルによる発展)と呼ぶ、グローバル統一のテーマに取り組んでいる。

「アクセンチュア コーポレートシチズンシップ全体統括 製造・流通本部 マネジングディレクター 伊佐治光男氏はSkills to Succeedを推進していくと訴えた」

2020年度までに世界中で300万人に就業や企業に関わるスキル構築の機会を提供することを目標に掲げており、高い実行力を持ったNPO法人と協力することで、国や地域の実情に合わせて選択した人材スキルの向上に関わる様々な活動を推進している。

日本ではグローバル化や少子高齢化、労働人口の減少などの社会の構造的な変化の中で持続的成長を保っていくためには働く意欲のある人々に経済活動への参加機会などを提供しており、一環として同プロジェクトを共同で進めていく。

「日本ワーキングママ協会代表理事 大洲早生李氏は性別や制約に関わらず能力に応じた対価を得られる社会の実現を目指すと言った」

希望者は座学やワークショップ、擬似プロジェクトなど全3ヶ月のプログラムに取り組み、ロードマップとして第1フェーズ(2015年9月~2016年3月)は、プレ講座などを実施し、第2フェーズ(2016年4月~2017年3月)で試行プログラムや本プログラムを開始、第3フェーズ(2017年4月以降)ではe-ラーニング、全国展開を予定。また、初期のターゲットは専業主婦や非正規雇用女性の支援から開始し、将来的には時短勤務社員(育児/介護)、フルタイム勤務社員の女性、女子学生などを想定している。