社内や家庭内の無線LANのスピードが遅くてイライラする時、「技術通ではないから」とあきらめていないだろうか? しかし、無線LANルータの設定を変更するなど、簡単な調整を行うだけで、速度アップが図れるかもしれない。

MakeTechEasierの記事「5 Ways to Improve Your Wireless Network」を参考に、無線LANを改善するための簡単な5つの方法を紹介しよう。

LANの安全対策を強化する

無線LANが安全ではない場合、速度に影響が出る。「強いパスワードを設定する」「周囲にアクセスポイントの存在を知らせるブロードキャストを無効にする」「ルーターのゲストネットワークをオフにする」などの安全対策を試してみよう。これにより、安全性と速度の両方が改善するとのことだ。

利用する帯域を制限する

大抵は、複数台の端末がWi-Fiを同時に利用している場合がほとんどだろう。それぞれ利用するコンテンツが異なり、自分はメールの送受信などのシンプルな作業をしているだけだとしても、他のメンバーが動画のストリーミングを利用していたら、遅いと感じることがあるかもしれない。

動画ストリーミングなど、帯域を多く使用するコンテンツの利用が多い場合、特定のアプリやサービスに対し、使用できる帯域に上限を設けてはいかがだろうか? 無線LANルーターのQoS(Quality of Service)機能を利用すれば、優先的に帯域を利用するアプリを設定でき、他のアプリが帯域を奪ってしまうのを予防できる。

無線LAN中継機を利用する

スペースが広い場合、無線LANルータが1台だけでは不十分かもしれない。Wi-Fiの利用範囲については明確な数値はなく、メーカーが製品選択の際に表示する人数や広さも参考値にすぎない。というのも、電波は壁やドアなどの障害物があると衰えるからだ。障害物の材質によっても異なると言われており、コンクリートと木造ではコンクリートのほうが衰えが大きいようだ。なお、Wi-Fiの標準規格はIEEE 802.11として知られるが、その中でもIEEE 802.11 b/gなどは障害物に比較的強いと言われている。

さて、現在のルータで電波が届く範囲を拡大できる無線LAN中継機(リピータと言われることもある)をご存じだろうか? さまざまなベンダーから提供されているが、価格が4000円を切るものも少なくない。また、ボタンを押すだけで設定できる簡単な機種もある。ただし、無線LAN中継機は電波が入りにくい場所など、エリアの拡大のための解決策であって、無線LANルータそのものが遅い場合は無線LAN中継機を設置しても解決にはならないので、注意されたい。

無線LANルータの場所を変える

先述したが、電波は壁などの障害物で減衰する。そのため、場合によっては無線LANルータの設置場所を考え直したほうがよいだろう。無線LANルータは、Ethernetケーブルの長さやコンセントの場所に加え、周囲に危険なものはないかを考慮する必要があるため、どこにでも置けるというものではないが、一般的には中央に置くのが理想的だという。ルータがよく見える場所にあれば、シグナルの強度などを示すランプをすぐにチェックできて便利だろう。

無線LANルータを買い換える

最後の手段がこれ、ルータをより新しい機種に買い替えることだ。他のIT製品と同様、無線LANルータは日々進化している。性能だけでなく、セキュリティ機能が充実している場合も多い。

なお、無線LAN規格のIEEEについて学習しておくのもよいだろう。2014年に正式な規格となったIEEE 802.11 acは、IEEE 802.11 nと比較すると通信速度が大きく改善されている(規格値で約11倍)。ギガビット級も実現可能なことから"ギガビット無線LAN"とも言われている。これまでのIEEE 802.11 a/b/g/nと同じ周波数帯を利用し、アップグレードしやすいようだ。これらの情報はメーカーのWebサイトでもわかりやすく説明されているので、検討する際にチェックしておこう。