マカフィーは3月20日、セキュリティブログを更新し、詐欺・迷惑電話の被害が拡大していることを明かした。

警察庁の統計では、2014年国内の振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害総額は過去最悪となる559.4億円に達し、同年のすべての財産犯の現金被害額(約1,130億円)の49.5%を占める結果となった。

詐欺の手口は、直接電話をして指定の口座に現金を振り込ませるタイプ、犯罪者が直接自宅などに受け取りに来るタイプ、被害者に現金を宅配便などで送らせるタイプなど複数ある。最近では、宅配便を利用する手口が拡大しており前年比で約62%増。

投資の勧誘や商品のセールスなどを目的とした迷惑電話も増えているという。2014年11月に実施した独自調査では、回答者の約22%が「スマートフォンで迷惑電話を受け取ったことがある」と回答している。さらに、電話を受け取った人の21%が「被害を受けたことがある」と回答している。

迷惑電話がかかってきた割合(左)、被害状況(右)

なお、マカフィーの詐欺電話・迷惑電話対策技術がNTTドコモのAndroid搭載のスマートフォン向けサービス「あんしんナンバーチェック」に採用されており、3月23日よりサービスを開始している。また、KDDIのAndroid搭載スマートフォン向けにも、「マカフィー セーフ コール(McAfee Safe Call)」を提供している。