NTTデータは10月15日、スマートグラスの企業活用で必要となる、キーボードを使わずにスマートグラスで文字入力を実現するAR(Augmented Reality:拡張現実)入力技術を開発したと発表した。

今回開発された技術は、スマートグラスのディスプレイに表示された情報を、利用者のジェスチャーによって選択してカメラで取り込むことで暗証番号などの文字を入力可能とするもの。

具体的には、スマートグラスの眼前のディスプレイの中に表示されるソフトウエアキーボードの必要なキーを現実の指でなぞることにより当該キーを入力とすることが可能になる。

キーボードやタッチパネルによる入力とは異なり、物理的な入力の痕跡を残さず、他者からの覗き見を防止できるため、従来よりも安全性を確保した入力を実現するという。

また、同技術により、既存の入力機器を利用した文字入力を前提とする業務システムをウェアラブルデバイスから連携し、利用することが可能になる。

AR入力技術のイメージ

同社は今後、同技術を含むウェアラブルデバイスを活用した実証実験を進め、2015年度早期のソリューション提供を目指す。