Squareとリクルートライフスタイルは3月5日、無料POSレジアプリ「Airレジ」とモバイル決済サービス「Square」を連携して、誰でも簡単に利用できる低コストなPOSレジサービスを提供すると発表した。

Airレジはスマートフォンやタブレットを活用した無料のPOSレジアプリ。小売業や飲食業といった各種サービス業で、規模を問わず簡単にPOSレジを導入できるメリットがある。ほかにも、リクルートポイントのポイントアプリ「Airウォレット」や同社が提供する他サービスとの連携により、集客効果も期待できるといいう。リクルートによると、2013年11月にサービスを開始して以来、約3カ月で登録アカウント数が3万件を突破したという。

一方でSquareは米国発の決済サービスで2013年5月に日本でサービスを開始。クレジットカードリーダーや決済アプリが無料で提供されており、いずれもiOSやAndroidで利用できる。Squareの加盟店手数料は3.25%と、一般的に言われているクレジットカード決済の決済手数料「4~7%」より低く抑えられており、導入コストと運用コストの両面で低廉化が期待できる。

(左から)Square カントリーマネージャー 水野 博商氏、リクルートライフスタイル 代表取締役 北村 吉弘氏

今回の発表はPOSレジアプリ「Airレジ」のクレジットカード決済機能を「Square」で代替するもので、どちらも低コストでの運用ができることを謳っている。記者発表会に登壇したリクルートライフスタイル 代表取締役の北村 吉弘氏とSquare カントリーマネージャーを務める水野 博商氏も会見では口を揃えて「シンプル」を強調した。

「今、小さなお店でもクレジットカードの読み取り機や電子マネー読み取り機など様々なPOS端末で溢れている。ほかにも予約台帳、空席管理といったものもバラバラだ。Airレジによって一つに集約して『レジがカウンターの中に閉じこもっている』という状況を開放して、お客さまのおもてなしに注力できるようにサポートしたい」(リクルート・北村氏)

「Squareでは『make commerce easy』をミッションに掲げている。これは商業活動を簡単にするということ。各小売業の提供サービス・商品を円滑に回すために、あたかもSquareが存在していないかのように感じられるサービスを展開していきたい」(Square・水野氏)

また両社は、導入コストを低く抑えられるメリットも強くアピールしていた。

Square・水野氏は「Airレジのような、スマートデバイスをPOSレジ化できるアプリはほかにもあったが、シンプルかつ無料にできるという点でAirレジに魅力、親和性があると感じた」と話し、リクルート・北村氏も「Airレジには決済機能が足りなく、昨春から店舗でのテストを行なっている中で一番要望をいただいたのは決済サービスとの連携だった。Squareであればシームレスに連携できて、シンプルだと感じた」と語った。

リクルート・北村氏が実演する場面も

Airレジを導入している店舗スタッフによる実演も行なわれた

実際のAirレジ連携の流れ。一旦クレジットのレシートが出てからAirレジのレシートが出る