Hitachi Solutions Canadaは12月3日、ERPやCRM、BI事業を中心に展開するIT企業、Ideaca(以下、イデアカ)の傘下のIdeaca Knowledge Services(以下、イデアカ・ナレッジ)とIdeaca Peoples Edge(以下、イデアカ・ピープル)を買収することに合意し、正式契約を締結したと発表した。 

これにより、日立ソリューションズグループは、グローバルにERPやCRMを提供するMicrosoft Dynamics事業において、北米でのコンサルティングからシステム構築、運用・保守サービスの一層の充実を図るとともに、顧客基盤の拡大を実現。また、注力業種であるエネルギーや産業機械分野などの強化に加え、金融や流通分野にもソリューションを展開する。

日立ソリューションズ提供の「Microsoft Dynamics AX 構築サービス」

同グループは、これまでもHitachi Solutions Americaに設置した「Global Center of Excellence」を核に、グループ各社が密に連携し、グローバルにMicrosoft Dynamics事業を展開、また、Hitachi Solutions Americaは、2013年4月にカナダでMicrosoft Dynamics事業を行うHitachi Solutions Canadaを設立した。

イデアカ・ナレッジとイデアカ・ピープルは、2000年に設立されたIdeacaグループのIT企業で、カナダにおいて、Microsoft Dynamics製品やSAP製品を中心に、ERPやCRM、BI分野の導入コンサルティングからシステム構築、運用・保守までトータルにサービスを提供。

両社で250名を超えるコンサルタントやSEが在籍し、エネルギーや産業機械、サービス、金融、流通などの幅広い分野で多数の導入実績を有し、米マイクロソフトから表彰されたり、世界中で働きがいのある会社を表彰する「Great Place to Work」に選ばれたりした実績がある。

今回の買収により、日立ソリューションズグループは、北米におけるMicrosoft Dynamics事業を一層強化するとともに、そのノウハウを欧州やアジア、日本の拠点と共有することで、世界均一の良質なサービスを提供すると共に、Microsoft Dynamics事業の売上高200億円の早期実現をめざしていく。