インプレスR&D インターネットメディア総合研究所は6月12日、最新のインターネット利用動向調査の結果を発表した。同調査では、スマートフォン、タブレット端末、PC、携帯電話によるインターネットサービスやコンテンツの利用の傾向の違いを分析している。

同調査は、個人インターネット利用者約5,600人を対象に、2012年5月17日から22日までの期間で実施されたもの。

同調査によると、2012年5月時点での日本のソーシャルメディア人口の推計値は5,060万人。昨年の3,530万人から1,530万人増加し、特にこの2年間で、加速度的に伸びているという。そのうち、投稿や書き込みなど、情報発信を行っているユーザーは3,290万人と推計され、ソーシャルメディア利用者の65.0%に該当するとしている。

ソーシャルメディア人口推計値 資料:インターネットメディア総合研究所『インターネット個人利用動向調査2012』

SNSの利用率は、mixiが26.1%(昨年は27.0%)、Facebookが24.5%(同8.3%)、Mobageが8.4%(同6.3%)、GREEが7.8%(同8.3%)となっており、Facebookが躍進。Facebook利用者の増加が、昨年32.1%であったSNS利用率を45.6%に引き上げている。Twitterの利用率も昨年の15.5%から26.3%と、Facebook同様に大きく上昇している。

結果、SNSもしくはマイクロブログを利用しているソーシャルメディア利用者はインターネットユーザーの52.0%に当たり、2人に1人が利用していることになる。利用デバイス別で見ると、スマートフォンからはTwitter利用が40.0%と高く、Facebook利用も33.5%となっている。スマートフォンユーザーの66.7%が何らかのソーシャルメディアを利用している一方、従来型の携帯電話でのソーシャルメディア利用は39.7%と低く、PCでは47.6%、タブレット端末では44.2%となった。

ソーシャルメディア利用率(抜粋) 資料:インターネットメディア総合研究所『インターネット個人利用動向調査2012』

スマートフォンの利用率は昨年の14.8%から29.9%に倍増し、購入を検討している層も27.7%と高い比率となっている。利用率が高いのは女性20代(46.8%)、男性20代(42.1%)、女性10代(41.7%)、男性30代(40.5%)、男性10代(39.7%)で、女性の若年層にも広まっている。

利用している端末は、どの年代もiPhone 4もしくはiPhone 4Sが最も多かったが、OSシェアでは、Androidが昨年の47.2%から60.4%へ拡大し、iOSは37.3%となっている。

タブレット端末の利用率も3.0%から8.5%とへと拡大、男性30代(14.4%)や男性40代(14.5%)での利用が多い。スマートフォンとは対照的に、端末はiPadシリーズが71.2%を占めており、Androidタブレットは17.3%にとどまっている。

性年代別スマートフォン利用率 資料:インターネットメディア総合研究所『インターネット個人利用動向調査2012』