マスターデータサービス(MDS)

「マスターデータサービス(MDS)」は、顧客コードなど、一元化されたマスターデータを作成するための支援ツールだ。企業には、業務システムごとにマスターデータの階層や精度が異なっているため、全社的なレポートが作れないという問題や、企業合併によりマスターを統一する必要がある。MDSはこれをサポートするツールだ。

単にツールを提供するだけでなく、統一を行うための承認ワークフローなど、プロセスもサポートする。

マスターデータサービスの利用イメージ

具体的には、マージ/マッチングするためのしくみ、バージョン管理のしくみ、マスター管理者のためのポータル、権限管理、階層管理などを提供する。

この機能はオープンなインタフェースで作成されているため、パートナーが自社製品に組み込むことも可能だという。

セルフサービスBI

「セルフサービスBI」は、エンドーユーザー自身が自らBIを利用し、分析・解析することをサポートする機能だ。具体的には、セルフレポーティング機能の強化と、セルフサービス分析機能がサポートされる。

セルフレポーティング機能は、SQL Server 2008でもサポートされているが、R2ではさらに機能強化を行い、Virtual Earthや地図との連携など地理空間情報の可視化、レポートのオブジェクト共有などがサポートされる。

セルフレポーティング

セルフサービス分析では、Excel 2010のアドインツール(Project"Gemini")が提供される。これは、インメモリのBIエンジンで、億単位の行データを扱え、集計、ピポッドテーブルなどが利用できるという。また、SQL Serverのデータだけでなく、Oracle、DB2なども利用できるという。

セルフサービス分析