複数のコンピュータや複数のモバイルデバイスを持つことも珍しくなくなった現代では、アプリケーションや、アプリケーションに関連付けられている多様なデータをどのように管理するかが大きな問題となっています。個人でPCを利用している場合でも、家のPC、会社のPC、持ち歩くためのノートブックなど、複数のデバイスを渡り歩くことがあります。家族で複数のPCを共有している場合も、管理という概念が必要になります。

Microsoftが提供する『Live Mesh』というサービスを使えば、こうした複数のデバイスの管理やデータの同期が簡単になり、ネットワークを介してデータを共有することも可能になります。このサービスの利用にはWindows Live IDの取得が必要です。

複数のデバイス間でデータを同期する「Live Mesh」

Live Meshは、5GBまでのオンラインストレージとして利用することができ、Meshに登録しているPCの間で自動的にデータの同期が行なえます。Meshにデバイスを登録するには上部のメニューから「Devices」を選択し、大きな「+」アイコンを選んでください。「Add Device」というフォームが表示されるので、コンボボックスからOSの種類を選択して「Install」ボタンを押します。

「Mesh」に新しいデバイスを登録する

現在はWindows XP、Windows Vistaに加えて、Mac OS用のプレビュー版も提供されています。将来は Windows Mobile にも対応するでしょう。

Live Meshをインストールするとオンライン上で共有されているファイルをローカルのファイルのように扱うことができます。Meshで共有されているフォルダは、青色のフォルダアイコンに変更されるので一目でわかります。新しく、ローカルのフォルダをMeshで共有するには、右クリックで表示されるメニューから「Add folder to Live Mesh...」を選択してください。

同期するファイルを選択し「Add folder to Live Mesh...」を選択

Meshに追加されたフォルダはアイコンが変更される

また、Meshに登録されているデバイスに「Live Mesh Remote Desktop」を通して接続することも可能です。これは、ブラウザ内で動作する一種のリモートデスクトップです。利用するにはInternet Explorerに専用のActive Xコントロールをインストールする必要があります。よってFirefoxなど他のブラウザでは利用できません。

「Live Mesh Remote Desktop」で別のPCに接続した状態

通常のリモートデスクトップを外部から利用するにはルーターの設定や、多くの非固定IP環境ではDynamic DNSを使うといった面倒な作業が必要でした。Live Mesh Remote Desktop は、こうした面倒な設定をすることなく、Mesh上に登録したPCにどこからでも接続できます。

一見、Live Meshが提供するサービスは「Dropbox」のようなオンラインストレージとデータの自動同期を組み合わせたサービスと同じですが、その背景にはWindowsだけではなく、Mac OSやモバイルも含めた多様なデバイスをLiveサービスに接続させるという野心的な試みが感じられます。現在、Live Meshはベータ版であり、実装されていない機能も多くあります。

次回は「Live Desktop」についてご紹介します。

『今日のTips』バックナンバーはこちら

『今日のTips』では、注目のWebサービスやそのAPI活用の方法などを紹介しています。海外のWebサービスを知りたい方やWeb開発のヒントがほしい方たちはぜひバックナンバーもお読みください!