デルは22日、仮想化導入の検討中および導入後のユーザー企業を支援するコンサルティング・サービスの拡充を発表した。今回新たに、これから仮想化導入を始めるユーザー企業を対象とするハンズオントレーニングを含めた「仮想化テクノロジー・イントロダクション・サービス」を提供開始するとともに、既存のサービス内容を拡充している。
仮想化テクノロジー・イントロダクション・サービスは、仮想化導入を検討する企業のIT担当者が対象のオンサイトトレーニング。仮想化技術運用の知識とスキルの提供に加え、P2V(物理環境から仮想環境への移行)やバックアップ/リカバリとHA(冗長化)構成の運用、旧バージョンのVMware ESXからのアップグレードを含むトレーニングを実施する。期間は2-4日間、対象人数は5名まで、価格は50万円から。
既存の「仮想化アセスメント・サービス」および「仮想化の設計、計画、導入サービス」では、いずれも内容を拡充した。
仮想化アセスメント・サービスは、仮想化の効果を最大限に活かすために必要な現行環境のキャパシティや使用率の確認、ROIの分析、仮想化移行への計画作成を主に実施する。デルは従来VMwareに注力していたが、今回のサービス拡充によりHyper-VやCitrix XenServerも視野に入れる。期間は通常3-4週間、対象サーバ数は20台程度からで、価格は70万円から。
仮想化の設計、計画、導入サービスでは、従来からの仮想化インフラとその周辺システムの設計/計画/導入に加え、新たにデータの災害復旧およびテスト環境の自動化に関わる設計と導入の支援を開始した。価格は個別応談となっている。
また個別サービスとして、「VMware SRM(Site Recovery Manager)の設計と導入」および「プロセスのオートメーションと自動化設計支援(VMware Lab Manager)」をそれぞれ提供開始した。
